フレッツ光のDNS設定で通信を整える方法|遅い・不安定を“体感で改善”するチェック手順
「フレッツ光、回線そのものは悪くないはずなのに…」
「サイトの表示がワンテンポ遅い」「夜だけ妙に重い」「動画の読み込みが引っかかる」
こういう“もっさり感”って、実はDNS(ドメイン名をIPに変換する仕組み)の設定が原因になっていることがあります。
このページでは、フレッツ光ユーザー向けにDNSを安全に見直す手順を、スマホ前提でサクッとまとめます。難しいことは抜きにして「まず何を触るべきか」だけ分かる構成にしました。
【結論】
DNSは“体感の引っかかり”に効くことがある
まずは端末側で変更→ダメならルーター側
不安なら元に戻せる手順で進めればOK
- DNSは「サイト名→行き先(IP)」を引く“案内係”。ここが遅いと最初の表示がモタつく
- 変更はスマホ/PC側からが安全(失敗しても元に戻しやすい)
- 改善しない場合は、根本は別要因のことも。あわせて全体の速度改善も確認すると早い
- 価格を比較するときは税込で。判断は実質額=税込+送料−還元の考え方でそろえると迷いが減る
フレッツ光のDNS設定を見直すと何が変わる?“最初の表示”が軽くなる理由
- DNSは最初の1回に効きやすい:ページを開くたびに「このURLの行き先どこ?」を問い合わせるので、ここが遅いと体感で“ワンテンポ”遅れる
- 回線速度テストに出にくい:スピードテストは通信の太さが中心。DNSは「つながり始め」なので、数値は良いのにモタつく時に疑いどころになる
- 混雑や相性の影響を受ける:DNSサーバー側が混んでいたり、端末・ルーター設定と噛み合ってないと、地味にストレスが積み重なる
- 失敗しても戻せる:DNSは“入口”なので、元の設定に戻すだけで復旧できるケースが多い(やるなら端末側からが安心)
まず試す順:DNSだけで直るかを“最短で判定”するやり方
- ① 端末(スマホ/PC)側でDNSを変更(影響範囲がその端末だけ=安全)
- ② Wi-Fiを切って入れ直す → ブラウザ再起動(体感の変化が出やすい)
- ③ 改善がなければ、ルーター側のDNSを変更(家中まとめて効くが、戻し方もメモ必須)
- ④ それでもダメならDNS以外が本命:ルーター設定の最適化やIPv6設定も合わせて確認
【比較】代表的なDNS例
| 変更先 | プライマリ | セカンダリ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 | 設定がシンプルで使いやすい |
| Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 | 知名度が高く情報が多い |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 | セキュリティ寄りの選択肢 |
※どれが“最速”かは利用環境で変わります。ここは「試して体感が良い方を残す」でOKです。迷ったら、まずはCloudflare(1.1.1.1)から触る人が多いです。
iPhone/AndroidでDNSを変える手順:いちばん事故りにくいのはここ
スマホは機種やOSのバージョンで画面が微妙に違うので、ここでは「迷わない考え方」だけ押さえます。
- 基本はWi-Fiごとの設定:いま繋いでいるWi-Fi(自宅)に対してDNSを入れ替える
- 設定前に“元の値”をメモ:自動(DHCP)に戻せば復旧できるようにしておく
- 反映は「Wi-Fi切り替え」:保存したら一度Wi-FiをOFF→ON、必要なら端末再起動
「どこを触ったか不安」になりやすいのもスマホなので、まずは1台だけで試すのがおすすめです。家族全員の端末を一気に変えるのは、効いてからで十分。
ルーター側でDNSを変える手順:家中まとめて効くけど“戻し方”が命
ルーターでDNSを変えると、家のWi-Fiにつながる機器がまとめて影響を受けます。便利な反面、入力ミスすると家中がネットに出られなくなることもあるので、ここは丁寧に。
- ① ルーターの管理画面へログイン(機種ごとのURL/IDは本体シールや説明書にある)
- ② 「インターネット設定」「DNS設定」を探す(WAN側/IPv4側にあることが多い)
- ③ DNSを手動にして値を入力(例:1.1.1.1 / 1.0.0.1)
- ④ 保存→再起動→端末のWi-Fi入れ直し
- ⑤ ダメなら即“自動に戻す”(まず元に戻して落ち着く)
ルーター周りで詰まる人は、DNS以前に設定が複雑化していることもあります。速度や安定性をまとめて整えたいなら、先にフレッツ光の速度改善まとめを眺めると近道です。
補足:DNS変更で直らないときに多い“引っかかりポイント”
- 端末の省電力設定でバックグラウンド通信が制限されている(特にスマホ)
- ルーターが長期間再起動なしで不調になっている(まず再起動が効くことも多い)
- Wi-Fiの置き場所が悪く電波が弱い(壁・床・電子レンジ近くなど)
- IPv6(IPoE)設定が未調整で混雑の影響を受けていることがある(設定記事で確認)
よくある質問
Q. DNSを変えると、何が一番変わりますか? ▼
A. 体感で変わりやすいのは「ページを開き始める時の反応」です。回線の太さそのものではなく、URLの行き先を引く“最初の案内”がスムーズになるイメージです。
Q. DNSを変えたらネットが見れなくなりました。どう戻せばいい? ▼
A. 端末側で変えた場合は、DNS設定を「自動(DHCP)」に戻してWi-Fiを入れ直せば復旧できることが多いです。ルーター側なら、管理画面でDNSを自動に戻して保存→再起動を試してください。
Q. DNSはどれが一番おすすめですか? ▼
A. “一番”は環境で変わるので断言できません。まずはCloudflare(1.1.1.1)かGoogle(8.8.8.8)など、情報が多いものを1つ試し、体感が良い方を残すのが現実的です。
まとめ
- DNSは“最初の表示”に効きやすく、地味なストレスの改善に役立つことがある
- まずは端末側で試す→良ければルーター側で家中まとめて、が安全
- 改善しない場合はDNS以外が原因のことも。速度改善まとめやルーター最適化も確認
- 料金比較の判断は、税込でそろえて実質額=税込+送料−還元の考え方で整理するとブレにくい