【フレッツ光のVDSLエラー】マンションで繋がらない原因と直し方|VDSL方式の限界と対策
マンションでフレッツ光を使っていて、急にネットが不安定になったり、まったく繋がらなくなったり。
このとき「VDSLエラー」と言われると、正直ピンと来ないですよね。しかもVDSLは“光回線なのに一部が電話線”みたいな仕組みなので、トラブルの出方が独特です。
このページでは、フレッツ光のVDSLエラーについて、原因の切り分けと自分でできる対策、そしてどうしても限界があるケースまで、分かりやすく整理します。
【結論】
VDSLエラーは「方式の特性」で起きやすい
まずは宅内→共用部→回線の順に切り分ける
- VDSLはマンション内の配線状況で不安定になりやすい
- まずは配線/差し込み/再起動で宅内の原因を潰す
- 夜だけ遅い・途切れるは“方式の限界”が出ていることもある
- 費用比較は税込でそろえ、実質額=税込+送料−還元で判断する
VDSLとは?「マンション内の区間が電話線」になる方式
VDSLは、ざっくり言うと建物の共用部までは光だけど、各部屋までの一部が電話線(メタル)になっている方式です。
だからこそ、部屋の中の配線や、建物側の設備状態によって、速度や安定性がブレやすいです。「光回線を契約してるのに…」と感じる原因がここにあります。
VDSLエラーの原因は3つに分かれる(宅内・共用部・回線側)
VDSLエラーで焦ると、いきなり機器を疑いがちですが、切り分けはこの順番がラクです。
- 宅内:配線、差し込み、VDSLモデム、ルーター、LANケーブル
- 共用部:マンション設備側(同じ建物で障害が出ている等)
- 回線側:地域障害、工事、混雑など
まず宅内でできることを潰して、それでもダメなら共用部・回線側に進む、という流れが最短です。
まずやること:配線の差し直し(VDSLはここで直ることがある)
VDSLは、差し込みの甘さや、配線の劣化で不調が出ることがあります。やることはシンプルです。
- 壁のモジュラージャック(電話線の差し込み)を抜き差しする
- VDSLモデムの電話線側・LAN側を抜き差しする
- LANケーブルが劣化していそうなら、別のケーブルで試す
“抜き差しだけ”って軽く見られがちですが、VDSLはこれで戻ることがあります。
再起動の順番:VDSLモデム→ルーターの順に整える
再起動も順番が大事です。まとめて電源を入れ直すより、段階的に立ち上げた方が安定しやすいです。
- 電源OFF:ルーター → VDSLモデム
- 30秒〜1分待つ
- 電源ON:VDSLモデム → ルーター
VDSLモデムのランプが落ち着いてから、ルーターを起動するのがコツです。
“夜だけ遅い・途切れる”はVDSLの限界が出ていることもある
VDSLでよくあるのが、「日中はまだマシだけど、夜だけ一気に遅い」「会議や動画が途切れる」です。
これは宅内のせいというより、建物設備や利用状況の影響を受けやすい方式だから、という側面があります。改善策はありますが、どうしても限界があるケースもあります。
【比較】症状→疑う場所→やること
| 症状 | 疑う場所 | まずやる | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| まったく繋がらない | 宅内/共用部 | 差し直し | 順番再起動 |
| 時々切れる | 配線/機器 | ケーブル交換 | 設定最適化 |
| 夜だけ遅い | 方式の特性 | 混雑対策 | 回線見直し検討 |
| 同じ建物で不調が多い | 共用部 | 状況整理 | サポート確認 |
補足:費用は税込、判断は実質額で揃える
VDSLの限界を感じて回線を見直すときは、比較の軸を固定すると迷いません。
- 金額は税込でそろえる
- 還元があるなら、実質額=税込+送料−還元で判断する
- 工事や機器の追加費用があるなら、その分も含めて考える
よくある質問
Q. VDSLかどうかはどうやって分かる? ▼
A. マンションで壁の電話線(モジュラージャック)に機器がつながっている場合、VDSL方式の可能性があります。契約内容や設備の案内でも確認できます。
Q. VDSLモデムの再起動はどれくらい待てばいい? ▼
A. 目安は30秒〜1分です。再起動後はランプが安定してからルーターを起動すると、再接続がスムーズになりやすいです。
Q. 夜だけ遅いのは故障? ▼
A. 故障とは限らず、VDSLの特性として混雑や建物設備の影響を受けやすいことがあります。宅内の対策で改善しない場合は、方式の見直しも検討になります。
まとめ
- VDSLはマンション設備の影響を受けやすく、エラーが出やすい方式
- まずは配線の差し直し→順番再起動で宅内原因を潰す
- 比較は税込でそろえ、実質額=税込+送料−還元で判断する